二輪二足での
週末遍路行

遍路ころがしに挑む
〜遍路行3日目〜
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’03・10・13
(曇り、時々雨)

 深夜、土砂降りの雨音で目が覚める。
 昨夜(寝る前)は月が出てたのに・・・
 ここのいやしの舎の天井はプラの波板やから、音がすごいわ。
 ま、気にしてもしゃあないので、も一回寝て、6:00 起床。
 で、空を見てみると・・・やっぱり雨・・・
 覚悟してたこととはいえ、やっぱちと辛いなぁ。
 もそもそと片付けして、7:30 出発。
 藤井寺の手前まで○沢君と一緒に行き、車遍路の道と分かれた所で再開を約束して、それぞれの道に進む。
 ○沢君、雨の山道で大変だろうけど、頑張ってね〜。

○沢君。頑張ってネ〜。 舎全景。左が男子棟で右が女子棟。
後ろの建物が鴨の湯温泉。

 別れてからは、県道31号に向かう。
 県道31号に入ると、いきなり上りに。
 一つ目の峠、梨の木峠越えだ。
 延々と続く上り坂をひたすら押し歩く。
 10分、20分と歩いていると、「止まって休みたい〜」と思い出しちゃった。
 でも、そこで止まるとダレちゃうから、休憩は1時間毎と決めて、頑張って歩き続ける。
 頑張って歩き続けること約1時間、無事梨の木峠に到着。(9:00頃)
 神山町に入る。


 歩いた距離は約5Km。頑張ったなぁ〜。
 峠で小休止して、下りに入る。
 峠まではレインウェアーは着てなかったけど(着てたら蒸れ蒸れだっただろうから、着てなくて大正解!)、下りだすと一気に冷えるので、レインウェアーを着てから一気に下る。
 ・・・一気に!!と言いたいけど、ブレーキが利かんから15Km/h以上は出せんのよのう・・・
 ひたすらブレーキを握り続け、トロトロと下る。
 爽快?な下りは本名の集落を抜け県道20号に入った辺りであっさりと終わり、鮎喰川沿いの穏やかな道となる。
 これなら、ちゃり漕いでの〜んびり行けるゾ。
 ・・・と、思った瞬間、無情にもへんろ道の矢印は脇に逸れる急な上りの枝道を指している。
 ・・・やっぱり・・・上りかぁ〜。
 県道20号から枝道に入り、玉ヶ峠に向かう。
 この道がまた、たまらん急な坂の連続。
 最初のうちは所々でちゃりに乗って進むこともできたので、梨の木峠よりは楽かな?なんて思ったんだけど、とんでもない。
 玉ヶ峠が近づくにつれ坂はどんどん急になってきて、もう勘弁しちくりぃ〜って状態。

こういったルートにこんな出井があると、気分的にも助かるんだよなぁ〜。
でも、岩の割れ目にスズメバチが巣くってて、長居はできなかったけど・・・

 へべれけになりながらも頑張って歩き続けはしたけど、最後の急坂にはとどめをさされちゃった。
 それまでの道もかなりの急坂だったのに、峠手前でまたしても、さらに急な枝道の方に矢印が向いている。(ToT)
 それでも、この急坂を上りきれば尾根を越えられるハズ。
 攣りそうになる足をかばいながら、2〜30m進んでは足をほぐし、2〜30m進んでは足をほぐしを繰り返しながらなんとか進んでいく。
 1Km足らずを小1時間かけ、へべれけのへろへろになりながらも、なんとか玉ヶ峠に到着!!(11:30)
 ここではホント、「やったぁ〜〜〜!!!」って叫びそうになっちゃったな。
 時間も丁度いいし、もう足もヘロヘロなのでここで大休止。
 峠には、集会所のような社があるし、H8年に作られたきれいなトイレもあるし、きれいな井戸水もあるし、峠越えする者には非常にありがたい場所。

この急坂分かるかなぁ・・・。
社は格好の休憩所。
ビバーク程度ならできそう。

 歩き旅が残ってる遍路道ならではの場所だな。
 持って来た食料を食べ、のんびり休憩。

峠で出迎えてくれた石仏群。
疲れ果てた時にはなんか癒されます。
路肩の木々に吊るされた札。
標識や願い事や励ましなど種類は色々。
一人で旅するものには、なんともいえない励ましのように思えます。

 この道、誰も通らないような道だけど、休憩してるうちに地元の車らしいのが2台通過。
 2台目のジムニーの人は、水を飲みに車を降りたので焼山寺までの道を聞いてみる。
 どうやら、先で左右に別れるみたいで、左に行くと最後がひたすら急な上りなので、右に行ったほうがいいみたい。
 僕が持ってる本や地図では左に行くようになってるけど、やっぱり地元の人の情報はありがたいな。
 12:00過ぎまで休んで、出発。
 ジムニーのおっちゃんの「もうすぐや。頑張りぃ」との言葉に励まされ、進んでいく。


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