二輪二足での
週末遍路行

旅立ち！
〜遍路行初日〜
Ｐａｇｅ−１

’０３・８・３
（一日中快晴の真夏日）

６：２０　出発！！ 　初めから張り切ってとばして、後々しんどくなるのはイヤなので、ゆ〜っくり、お散歩ペースで県道１０号ＢＰ→Ｒ１１で徳島に向かう。 　家を出るまでは、ＪＲの高徳線で１番札所の近くの駅・板東駅まで輪行してから札所巡りをしようか。とも考えていたけど、巡礼はあくまでも旅のきっかけの一つ。 　信仰心は無いし、お寺に行くのが目的ではなく、お寺を周る行程が目的の旅なので、やっぱり全行程をちゃりで行かないとね〜。 　それに、家からちゃりで周って、最後にちゃりで家に帰ってこないと、地図上に線引きした時に一本の線で繋がらないモンね。 　Ｒ１１を東に進み、知人宅前に差し掛かると・・・ 　知人が家の前で彼の友人とおしゃべりしてる。 　軽く挨拶して先に進もうとも思ったけど、結局小一時間話し込んじゃった。 　旅のスタート地点に向かう前の段階で、引っ掛かってていいのかぁ？ 　ま、遍路旅はどこで引っ掛かるか分からない旅なので、かまわんでしょう。 　知人と別れてからもＲ１１を東に向かい、９：５０　県境を通過。（走行・約３６Ｋｍ） 　県境で一息ついてからもさらに東に向かい、折野の集落から県道４１号に入り南下。１番札所・霊山寺を目指す。 　最初は、県境手前から県道１号に入って、大坂峠越えをして霊山寺を目指してもいいかな？と考えてはいたんだけど、さすがにＲ１１から大坂峠への道を見上げると、そんな考えは一瞬にして吹き飛んじゃいました。 　ここを越えれる体力があればええんやけどなぁ〜。(^^;;; 　県道４１号は、本日・・この旅初の本格峠越えの道。 　県道に入って上りに入る手前では、畑で作業していたおばちゃんが道端まで出てきてお辞儀してくれちゃった。 　笠や荷物でお遍路さんって思ってくれたのかな？ 　バイクでの旅ではこんなことは経験したことが無いし、旅の初日の最初の最初でこんな思いできるなんて、やったらうれしかったなぁ。 　 　上りに入ってからは、しばらくは頑張って漕いで進んだんだけど、ちょっときつくなった所で押しに入る。 　この日おろしたての靴（ニューバランス）の具合もいいし、一気に行けるかな？と思ったんだけど、県境辺りで一回足つりそうになってたし(^^;;;、県道４１号に入る辺りから心配していた膝の具合もおかしくなってたので、道沿いの川原に下りて大休止をとることにする。 　靴を脱いで膝まで川に入ると・・・ 　気ン持ちえぇ〜。。 　あまりに気持ちいいので、昼寝しそうになっちゃった。 　・・・けど、ここで止まっていたら先に進まんので、３０分程休んで峠に向かう。 　と、・・・ここからがダレダレ。 　足の具合はなんとか治まってくれてて問題無いんだけど、日差しがキツ過ぎる。 　上からの日は笠が防いでくれるんだけど、アスファルトからの照り返しがたまらんキツイ。 　峠まで行けば後は下るだけだからと頑張ってはみたけど、小一時間歩いたところでダウン。 　路肩で３０分程休んでから峠に向かう。 　 　ヘロヘロになりながらも２０分程で無事峠に到着。いよいよ、楽しみにしてた下りだ！！ 　下りきれば１番札所なので、一気に下っちゃおう。 　上りの苦労も下りの快走で吹き飛ばしちゃえ〜！！と、下りだしたんだけど・・・ 　ここで新たなブレーキの問題が出てきちゃった。 　調子に乗ってスピードを出しすぎちゃうと制御が利かなくなる事は予行演習の時に分かっていたので、豪快に鳴きたおすのを我慢しながらブレーキをかけっぱなしで下っていったんだけど、しばらく行った所で鳴かなくなりだした。 　「あれ？温もったら鳴かなくなるのかな？」と思ったのも束の間。今度は効かなくなりだしちゃった。 　リムを触ってみると、ちんちんに焼けてる。。。 　考えてみると、制動にもホイールサイズが関係してて、大径ホイルより小径ホイルの方がブレーキは酷使されるわけで、１６インチでブレーキかけっぱなしで下り続けると焼けて当然かも・・・ 　それに、僕のちゃりは街乗り用に作られているので、ブレーキシステムはもちろん、ブレーキシューも当たり前の汎用品しか使われていない。 　こんなブレーキをハードに使うこと自体に無理がありそうですなぁ・・・ 　このまま無理して下り続けて、いよいよブレーキがダメになっちゃうとことなので、再休止。 　霊山寺まで４Km程の所で一休みし、ホイルが冷めてから霊山寺を目指し、途中で昼食をとり、１３：５０　無事到着。（走行・約５０Ｋｍ） 　いよいよ、ここからが今回の旅の本当の始まりである。

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